筋肉の緊張は神経の命令
院長ブログ
人間には防御反応として危険を感知すると神経は興奮して筋肉を緊張させます。
急に驚かされてビクリすると身体をキュッと固くした経験は誰でもおありでしょう。
けれどそれが悪戯と分かるとその瞬間からホッとして身体の力は抜けます。
防御が必要なくなると神経の興奮は下がり筋肉は緩みます。
慢性的な腰痛や首、肩の痛み時には身体のいたるところでも
神経の興奮が継続され筋肉が固くなり、血行を悪くし痛みが続くケースも多くあると私は考えています。
ギックリ腰など急激な痛みで動くのも大変だった経験はとても怖く
その怖さから筋肉を緊張し続けている方もいます。
緊張は身体を守るためには必要なことですが筋肉は十分な能力を発揮できません。
勿論、適度な緊張感はスポーツやその他パフォーマンスに好影響を与えますが
必要以上の筋肉に対しての興奮は過緊張状態で
十分な力を出せずより強い疲労感や時に
痛みさえ出現させます。
傷めた直後なら誰でも安静にしますから無理に動くことはしません。
しかし、これが慢性的な痛みにも関係があるとしたらどうでしょうか?
筋肉が硬いと言って強いマッサージをしたり、筋力が弱いと言って
頑張ってトレーニングしたらどうでしょう?
余計に神経は興奮して筋肉を固くさせトレーニングで疲労をためていきます。
今、身体の中で何が起きているのかによって施術方法が変わることもあります。
傷病名が同じでも身体の状態は違っていることもあります。
マッサージをしてもストレッチやトレーニングしても痛みや症状が改善されないなら
神経の興奮による命令で筋肉が緊張しているせいかも知れませんよ。