診断すること
院長ブログ
先日、当院に来院された方の問診をして気になることがありました。
その方は整形外科でレントゲン検査と数人の先生の診察を受けたのですがそれぞれ診断が違いました。
診断名が違うにも関わらず処方された薬も指示も同じで「この薬を飲んで様子をみてください」でした。
あきらかに骨の異常が見られない場合、肩にしろ腰にしろ大概は同じ処方で診察を終えます。
しかし、私たちは科学的検査や投薬を処方することが出来ませんから患者様の話をよく聞き、
訴えから痛みの原因を探していきます。
大事にしていることは何故そこが痛いのか?どの様な影響で痛くなったのか?
そして良くなるためにどうすれば良いのか?
この患者様の痛みのストーリーを遡り今の状況を理解していきます。
診断名は時としてこのストーリーを勝手に書き換えてしまいます。
健康保険では便宜上の診断名は必要ですがもっとも大事なことは身体に起きている現象を
理解することだと思います。